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あの懐かしい名作をもう一度

昔の漫画を週一でレビューします

友情・努力・勝利!「DRAGON QUEST -ダイの大冒険-」

「勇者とは勇気ある者ッ!! そして真の勇気とは打算なきものっ!!
 相手の強さによって出したりひっこめたりするのは本当の勇気じゃなぁいっ!!!」

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(2巻 237,238ページより)


このまぞっほのセリフが出てきたロモス王国編が連載されていた当時、私は小学生でした。
そしてあれから20年以上経っていますが、このセリフほど印象に残っている漫画のセリフとは未だ出会ったことがありません。
当時、弱虫で逃げてばかりいたポップに共感していたからこそ、心に響き、焼き付いたんだと思います。


ダイの大冒険」といってまず思い起こされるのはやはりポップでしょう。
GS美神」の横島忠夫と並び称される、脇役からもう一人の主人公に成長したポップ。
憧憬型の主人公であるダイとは違い、共感型の主人公だったからこそ子供心に感情移入して物語に没入していき、だからこそポップのメガンテの場面は本当にショッキングでした。

 

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(8巻 28ページより)


昔から泣き虫だったポップだけど、この時の涙だけはバカにすることはできないよ…
この回を読んだ時はポップに感情移入しまくりで涙を流したなぁ…
そんなポップもこの後も成長を繰り返し、最後にはダイと同じく憧憬の対象になっていたように思います。


そんなダイとポップ、二人の主人公に牽引された物語は今でも色褪せない面白さを持っています。
たとえ死んでも親友のことを見捨てない友情。

好きな女の子のために必死に頑張る努力。

そして卑劣な敵を打ち倒しての勝利
そういった少年ジャンプの三大要素を内包するだけでなく、ダイやポップ、それにヒュンケルやザムザといった子供とその父親との間にある確執と敬愛が物語の随所に散りばめられているところが少年漫画らしいと思います。


また、ダイとポップといった主人公サイドだけではなく、大魔王陣営にも魅力的なキャラクターたちが集ってました。
フレイザードやザボエラといった見下げ果てた悪役に、狡猾さと残忍さを併せ持つ死神キルバーン
そして何よりも圧倒的な凄味を見せたのは大魔王バーンその人でしょう。

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(14巻 111ページより)


ダイが一撃でやられた時点で絶望感が漂っていたというのに、更に勇者パーティーを絶望させるこのセリフ。
連載当時はどうなるのかとハラハラしまくりで、弟と一緒にどうなるのか戦々恐々としてました。(笑


また、物語の構造も非常によくできており、メドローアやゴメちゃんといった初期から設定されていた要素への伏線もさり気なく配置されいて巧みでしたね。
さすがにアバン先生の復活は後付けだと思いますが(笑)、それでも「カールの守り」といった伏線を追加することで説得力を持たせていたのは素直に凄いと思います。
個人的に一番好きな伏線とその回収はまぞっほとマトリフが同門だったというものですね。
まだ弱虫だった頃のポップを突き動かした言葉がのちに師事することになるマトリフの師匠のものだったということに運命を感じるじゃないですか!
その事実が判明した直後にまぞっほも勇気を振り絞って黒の核晶を凍らせるという演出も心憎いんだよなぁ。


ポップが強敵に立ち向かう姿や言葉を心に刻み、ザボエラを反面教師にと私の人生はかなり影響を受けています。
それと今の時期は傘を持つことが多いですが無意識に逆手に持ってしまうのも間違いなくこの漫画の影響ですね!
でもなぁ、あと20年経っても気が緩んだらついやっちゃいそうなんですよね。アバンストラッシュ!って。(笑