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あの懐かしい名作をもう一度

昔の漫画を週一でレビューします

斜め上を行く面白さ「レベルE」

あいつの場合に限って 常に最悪のケースを想定しろ
奴は必ずその少し斜め上を行く!!

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(1巻 85ページより)


既にオタク界隈だけではなく、日本語として定着してきた感がある「発想が斜め上」。
その原点はこの「レベルE」でした。


かつて「邪王炎殺黒龍波」「邪眼」といった中二病の原点とも言えるフレーズを生み出した鬼才・冨樫義博
幽☆遊☆白書」連載していた当時、リアルに中二だったので色々と心をくすぐられ捲っていたので、その次回作である「レベルE」には期待が高まっていたんですよ。
新連載一話目を読んだ時は「今度は宇宙人とのバトルか!?」などと期待していたんですが蓋を開けてみたら斜め上の面白さのオンパレード
宇宙一頭の切れるバカ王子に、登場人物だけじゃなくて読者のこっちまで振り回されてました。
だって、まさか、バカ王子たちが描いた漫画を読まされているとは思うはずがないじゃないですか?(笑


それでいてちゃんとどれもが面白いエピソードになっているから凄いんだよなぁ。
小学生5人組のエピソードも、最後に良い話をもってくるとか一杯食わされたって感じだったし、何より結婚騒動はもっとそうでしたね。
そういった、読者の予想を裏切った上で、更に期待していなかった種類の面白さで切り込んでくるのがこの漫画の醍醐味だったんだと今では思います。


ちなみに作者の冨樫義博さんですら斜め上であろう意味でこの作品は私にとって思い出深いです。
その理由がバカ王子に振り回される筒井雪隆が巻き込まれる超能力者編のこちらのワンシーン。

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(2巻 172ページより)

モデルとなったのは1996年第78回甲子園で優勝した松山商業で、その主将の今井くんでしょう。
で、なぜ思い出深いかというと松山は私の地元で、今井くんと同学年なんですよ。
ちなみに高校は違ったし、中学も隣りだっただけなんですけどね。
ただ、奇跡のバックホームを成し遂げた矢野くんとは同じ中学だったので妙に親近感があるのは確かです。


熊本工対松山商 10回裏 奇跡のバックホーム Hi-Vision - YouTube

まぁ、矢野くんは中学の途中で転入してきた上に同じクラスになったことがないので印象が殆どなかったりするんですけどね。(笑

彼も間違いなく私のことを覚えていないでしょう。


そういった特殊な例はともかく、真っ当な意味でも色々と印象に残る作品でした。
しかし今になって読み返してつくづく思ったんですが…
冨樫義博さんってチンピラを描くのが本当に巧いよね…(笑